Webサイトを運営していると、ドメインパワーがSEO対策で重要だと聞いたことがあるでしょう。
ドメインパワーだけでWebサイトの価値は決定されませんが、検索結果の上位を狙うならば、知って損はありません。
この記事では、検索結果に上位で表示されるための評価項目でもあるドメインパワーの意味から、パワーの調べ方・上げ方なども含めて解説します。
ドメインパワーとは?

ドメインパワーとは、Googleのような検索エンジンがWebサイトに寄せる信頼性の高さを数値化したものと言われており、検索順位を決める際に重要な項目の1つです。
信頼性の高さは0〜100の数字で表され、一般的なWebサイトは10〜30ほど、誰もが知る有名な企業のWebサイトになると60以上の数字が計測されます。
大手検索エンジンのGoogleも、検索順位を決める項目として取り入れていますが、この数値はGoogleが公表しているものではなく、外部ツールによって算出されたものです。
ドメインパワーが高いメリット

ドメインパワーの高さはSEO対策でも重視されていますが、パワーがあるドメインを使用するメリットは、おもに2つあります。
1つ目は検索結果の上位にWebサイトが表示されやすくなる点、2つ目は新規コンテンツがインデックスされやすくなる点です。
検索エンジンからの信頼性が高くなるため、サイト内のコンテンツへの評価も比例して高くなり、同等の品質を持つWebサイトよりも検索結果で上位表示される確率が高まります。
さらに、Webサイトの信頼性が高いと新たにコンテンツを公開した場合、検索エンジンに短期間でインデックスされます。
ドメインパワーの調べ方!無料ツール2選!

公開しているWebサイトのドメインパワーの調べ方は、計測ツールにWebサイトのURLを貼り付けるだけでわかる簡単な仕様です。
ここでは、無料計測ツールの中から安心な日本語対応のツールと、世界中で利用されているツールの2つをご紹介します。
「パワーランクチェックツール」日本語対応の無料ツール
単純にドメインパワーの数値のみを調べたい場合におすすめの無料計測ツールで、会員登録などの手間をかけずに1日3回まで誰でも使用可能です。
ドメイン取得から何年経過しているか、被リンク先のWebサイト数やリンクの品質など、リンク先のWebサイト数やリンク7項目の分析結果も調べられます。
「MOZ」世界中で利用される無料ツール
MOZはアメリカの企業が提供する無料計測ツールで、世界中に利用者がおり、その計測結果は高い信頼性があると言われています。
無料会員に登録すると1ヵ月10回まで計測でき、キーワードやリンクの調査の分析など、多彩な機能が使用可能です。
ドメインパワーの調べ方!有料ツール2選!

無料計測ツールの機能では情報が足りないと感じられる場合には、有料計測ツールを使ってドメインパワーを調べつつ、さまざまな分析をおこなってみてはいかがでしょうか。
ご紹介する有料計測ツールから厳選した2つは、日本での販売サポートやチェック自動化機能が備わっています。
「Ahrefs」競合サイトとの比較が簡単
Ahrefsの母体はシンガポールの企業ですが、日本語販売サポートがあるため、英語に不慣れな方でも安心して使えます。
4つのプランは月額12,500円からで、SEO対策のために知っておきたい分析機能が備わっており、競合サイト調査や自分のWebサイトとの比較も簡単です。
「Rank Tracker」チェック作業の自動化が可能
Rank Trackerは年間299ドルの有料計測ツールですが、手間のかかるチェック作業をスケジュール機能で自動化できる点が優れています。
競合サイトの順位変動を追いかけたり、自分のWebサイトの順位チェックをする日時を指定したりできるなど、チェック作業に関する手間を省いた仕様です。
独自ドメインと共有ドメインとの違い

メリット | デメリット | |
独自ドメイン | オリジナルのドメインが作れるSEOに強いユーザーに覚えてもらいやすいサイト消滅のリスクがない | サーバーの設置に手間がかかる維持管理に費用がかかる |
共有ドメイン | サイト開設の手間が少ない集客をしやすい無料でサイトが開設できる | 他社の広告が表示される運営側の規定に従わなければならないサービス終了によってサイトが消滅するリスクがある |
新たなWebサイトの開設や既存ドメインからの変更を考えている場合、オリジナルのドメインを作れる独自ドメインと共有ドメイン、どちらが良いか悩みませんか?
独自ドメインとは、自分で考えたドメインを使用でき、独自性を強めたブランディングやさまざまなSEO対策へのカスタマイズを自由におこなえます。
ただし、サーバーの設置やWebサイトの細々とした維持・管理の手間などもしなければならず、開設当初のドメインパワーはゼロからのスタートです。
共有ドメインとは、アメブロやnoteなどのように運営会社が提供するドメインを意味し、すでにある程度のドメインパワーがあります。
独自ドメインと比べて集客しやすく、Webサイト開設の手間やサーバー管理の手間などがほとんどありません。
そのかわり、Webサイト内に他社の広告が表示されるなど、SEO対策は運営側の規定範囲内でおこなわなければなりません。
ドメインパワーを上げるコツ

どのドメインも、最初は検索エンジンからの信頼性が低い位置からスタートしますが、時間をかければ、ドメインパワーを上げられます。
ここでは、ゼロからドメインパワーを上げるために具体的に何をすればよいか、3つのコツをご紹介します。
正確・最新コンテンツを定期的に増やす
簡単にいえば、良質なコンテンツを定期的に増やすのがもっとも効果が高いですが、良質なコンテンツとは、情報の正確性と鮮度の2つを満たす内容です。
ユーザーが求める正しい情報が誤解なく掲載され、かつ最新情報を掲載しているWebサイトは、検索エンジンの信頼性を高めます。
さらに、Webサイトのテーマに沿ったコンテンツを定期的に更新すると、検索結果上位に表示されるとともに、ユーザーからのアクセスも増えていきます。
長期的にWebサイトを運営する
ドメインパワーの数値は、Webサイトの運営期間にも影響を受けており、長期間適切に運営し続けているWebサイトは、期間に比例してパワーが上がりやすいです。
どのドメインも最初はゼロからのスタートであり、そこから地道にコンテンツ数を増やし、内容をブラッシュアップさせてユーザーに求められるようになっていきます。
Webサイトを放置するのではなく、定期的にコンテンツの追加や更新が大切です。
信頼性の高いWebサイトからの被リンクを増やす
被リンクの数と質は、検索エンジンが検索順位を決める際に評価する項目の1つです。
被リンクとは、他のWebサイトから受けるリンクを意味し、リンク元Webサイトが高品質なほど、自分のWebサイトへの評価も高くなるのが特徴です。
検索エンジンは、ユーザーに価値があるWebサイトであれば、自然と他のWebサイトから引用や紹介されると考えるため、被リンクはそれを証明する評価の項目といえます。
ドメインパワーを上げる際の注意点

Webサイト全体の品質を高めるのが、ドメインパワーを上げるコツですが、短期間での急上昇はほぼ不可能です。
やり方を間違えてWebサイトの品質を落としてしまわないよう、具体的にどのような点に注意したらよいかをご紹介します。
コンテンツの質も量も必要
検索エンジンから良質なWebサイトと判断されるためには、コンテンツの質も量もどちらも重要ですが、質を重視するあまりに更新頻度が少ないと、ドメインパワーを上げられません。
逆に、コンテンツの量を重視するあまりユーザーの求める内容ではなかったり、正しくない情報を記載したりすると、Webサイト全体の品質を落とします。
低品質な中古ドメインは取得しない
手っ取り早くドメインパワーを上げるために、過去に使用された中古ドメインを取得する方法がありますが、中古ドメインは危険がともないます。
そのドメインを使用していた元のWebサイトが、低品質な評価を付けられていたり、ペナルティを受けていたりすると、当時の評価も自分のWebサイトに影響が出てしまうため、注意が必要です。
まとめ

ご紹介したドメインパワーの調べ方を試してみると、自分のWebサイトが周りと比べてどの位置にいるかを正確に把握できるようになるでしょう。
ドメインパワーの高さがWebサイトの価値ではありませんが、検索結果で上位表示を狙うならば、上げておきたい数値です。
ユーザーが求める、正確で最新の情報を提供し続けていれば、自然とドメインパワーは上がっていくでしょう。