SEO対策の1つとして効果的な、ページネーションをご存じでしょうか。
見たことはあっても、どのように実装するか、実装するとどのようなSEO効果があるかわからない方は多いでしょう。
この記事ではページネーションのSEO効果や実装方法、実装の注意点を解説しています。
ページネーションのSEO効果とは
ページネーションとは、ページ割り・丁付けなどの意味を持つ英語、paginationから来ている言葉です。
サイト上では、情報量の多いページを複数のページに分割する機能を指し、ページ送りとも呼ばれています。
ページネーションの実装で得られる、2つのSEO効果を解説します。
ユーザビリティの向上
ページネーションはSEO評価を高めるために欠かせない、ユーザビリティの向上が期待できる機能です。
ページネーションでは1つのコンテンツを分割するため、1ページの情報量を少なくできるのがメリットです。
これにより読み込み時間が短くなり、ユーザーはページ表示を待たずにコンテンツを読めます。
また、ユーザーは視覚的にコンテンツの長さや今どこまで読んだかを把握できます。
大量の情報から目的とする内容を探すより、分割されていたほうが効率的に得たい情報を見つけやすいでしょう。
PV数・回遊率の向上
ページネーションの実装は、PV数と回遊率を向上させるSEO効果があります。
ページネーションを実装すると、ユーザーは1つのコンテンツを読み切るために複数のページを閲覧する必要があります。
1ページで完結する場合、ユーザーがそのページだけを閲覧すればPVは1回ですが、3ページに分割されていてユーザーが読み切った場合PVは3回です。
ユーザーが1回のサイト訪問あたりに閲覧するページ数を示す回遊率も、必然的に高くなります。
ページネーションの実装方法
SEO対策の1つとしてページネーションを実装したくても、専門知識がなく諦めている方も多いのではないでしょうか。
この章では、HTMLとWordPressのページネーション実装方法を解説します。
HTMLの場合
HTML上で直接実装する場合、ジャンプリンクを設置する方法が一般的です。
最初にページネーションを実装するページを分割し、各セクションをHTMLページにします。
各HTMLページに他のページへ飛ぶジャンプリンクを設置し、必要に応じてCSSで調整します。
ただし、この方法はある程度HTMLの知識がないと困難です。
記述に誤りがあるとユーザーがうまくページ移動できないうえに、検索エンジンに構成が伝わらずSEO評価が下がる可能性があり、注意が必要です。
WordPressの場合
WordPressを利用する場合、ページネーションの実装は、プラグインを利用する方法と自作する方法の2つがあります。
プラグインを利用すれば、HTMLなどの専門知識がない方でも簡単に実装できます。
ページネーションを実装できるプラグインはさまざまあり、代表的なのはWP-PageNaviやWP-Paginateです。
自作するには、PHPにページネーションタグを埋め込み、CSSで調整する必要があるためある程度専門知識がないと困難です。
自作する方法はプラグインと比べて自由度が高く、サイトの読み込み時間へ影響が出にくいメリットがあります。
SEO効果の高いページネーションのポイント
ページネーションは、ただ実装すればよいわけではありません。
高いSEO効果を得るためには、大きく分けて2つのポイントに注意する必要があります。
ページネーションの位置とデザイン
SEO効果を高めるために、以下の3点に注意してページネーションを実装しましょう。
- ページ番号はページ下部に設置する
- 閲覧中のページ番号を明確にする
- 前後や最後のページを表示する
一般的にユーザーは左から右へZ字の動きで読み進めるため、ページ下部にページ番号や別ページへのボタンがあるとユーザビリティが高まります。
次のページだけでなく前後や最後へ移動できるようにしておくと、ページ総数がわかりやすく、時間がなく要点のみ知りたいユーザーにも便利です。
クロールされやすい設定
ページネーションの実装では、サイト上の見せ方だけでなく、検索エンジンへ構造が伝わるかどうかにも注意する必要があります。
ページネーションはコンテンツを分割し複数のページにしますが、クロールされやすくするために、2ページ目以降にno indexタグやno followタグを使わないようにしましょう。
no indexタグやno followタグが設定されていると検索エンジンがページをたどれず、ページネーションによる各ページの関係性を認識できなくなってしまいます。
ページネーション実装の注意点
ページネーションは、実装すればどのサイトでもSEO効果がある機能ではありません。
SEO評価が分散してしまったり、離脱率・直帰率が高まったり、サイトによっては逆効果になる可能性があります。
サイトによってはページネーションでページの読み込み速度が遅くなり、ユーザビリティが低くなってしまうでしょう。
また、ユーザーのなかにはコンテンツを読む際、何度もクリックしてページを移行するのを嫌う方もいます。
デメリットも踏まえたうえで実装するかどうかを判断し、SEO効果を高められるよう慎重に実装する必要があります。
まとめ
ページネーションとは、情報量の多いページを複数のページに分割する機能です。
SEO評価を高めるには、検索エンジンにページのつながりを理解させる設定と、ユーザビリティの高い配置やデザインが必要です。
「ページネーションの実装方法がわからない」、「SEO評価が上がらない」などと悩みを抱えている方は記事作成センターにご相談ください。
弊社ではSEO対策はもちろんのこと、最適なページネーション実装方法を提案いたします。