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FP資格試験を受ける際、テストの難易度が気になる方は多いでしょう。
それぞれの難易度がわかれば、自分が何級を受けるべきかや必要な勉強時間がわかります。
この記事では、FP試験の難易度や必要な勉強時間、最適な勉強方法について解説します。
FP試験を受けようか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
FP(ファイナンシャルプランナー)試験の概要と合格基準
FP試験には1級・2級・3級があり、合格基準はどれも正解率が6割程度です。
詳細は以下の表をご覧ください。
実施機関 | 試験種類 | 合格基準 | |
1級 | 日本FP協会 | 実技 | 60点以上(100点満点) |
きんざい(金融財政情報研究会) | 学科 | 120点以上(200点満点) | |
実技 | 120点以上(200点満点) | ||
2級・3級 | 日本FP協会 | 学科 | 36点以上(60点満点) |
実技 | 60点以上(100点満点) | ||
きんざい(金融財政情報研究会) | 学科 | 36点以上(60点満点) | |
実技 | 30点以上(50点満点) |
参考:一般社団法人 金融財政事情研修会 ファイナンシャル・プランニング 技能検定
FP2級は日本FP協会ときんざいともに学科120分・実技90分で、学科はマークシート形式であるのに対し実技は記述式です。
FP3級も実施機関による大きな違いはなく、学科90分・実技60分でどちらも多肢選択式で出題されます。
それに対して1級の実技は実施する機関によって異なり、日本FP協会は記述式で120分、きんざいでは口頭試問方式で半日かかります。
学科はきんざいのみで実施され、マークシート形式と記述式で合わせて300分です。
FP試験の難易度
FP試験に合格するためには、学科と実技の両方に合格しなければなりません。
そのため、両試験の合格率を合わせた数字が合格率となります。
FP1級・2級・3級では難易度が大きく異なるため、資格の等級別に難易度を解説します。
FP1級(日本FP協会・きんざい)
FP1級の合格率や難易度を見ていきましょう。
日本FP協会
実施時期 | 実技試験の合格率 |
2023年9月 | 96.2% |
2022年9月 | 99.0% |
2021年9月 | 93.8% |
2020年9月 | 97.7% |
参考:日本FP協会 実施試験結果データ(受検者数、合格者数等)
きんざい(金融財政情報研究会)
実施時期 | 実技試験の合格率 | 実施時期 | 学科試験の合格率 |
2024年2月 | 87.96% | 2024年1月 | 8.72% |
2023年9月 | 80.10% | 2023年9月 | 13.00% |
2023年6月 | 84.80% | 2023年5月 | 3.51% |
2023年2月 | 86.07% | 2023年1月 | 10.38% |
FP1級の合格率は10%程度と低く、国家試験のなかでも難易度が高い資格とされています。
日本FP協会ではFP1級の実技試験のみ、きんざいでは実技試験と学科試験が実施されます。
実技試験の合格率を見ると一見難易度が低そうに見えますが、実技試験を受けられるのは学科試験の合格者のみです。
学科試験の合格率は10%どころか5%に満たない年もあり、難易度の高さがわかるでしょう。
FP2級(日本FP協会・きんざい)
FP2級の合格率・難易度は以下のとおりです。
日本FP協会
実施時期 | 実技試験の合格率 | 学科試験の合格率 |
2024年5月 | 54.87% | 59.29% |
2024年1月 | 61.12% | 39.00% |
2023年9月 | 52.02% | 53.54% |
2023年5月 | 58.61% | 48.82% |
参考:日本FP協会 実施試験結果データ(受検者数、合格者数等)
きんざい(金融財政情報研究会)
実施時期 | 実技試験の合格率 | 学科試験の合格率 |
2024年5月 | 45.17% | 29.70% |
2024年1月 | 41.52% | 13.27% |
2023年9月 | 40.80% | 22.75% |
2023年5月 | 39.49% | 17.51% |
FP2級の合格率は20~60%程度で、他の国家資格と比べて難易度はやや低めです。
2級の試験は、学科試験・実技試験ともに両機関で実施されています。
両機関の試験に難易度の差はありませんが、きんざいのほうが合格率が低めです。
これは、きんざいが団体での申し込みが多く、モチベーションの低い受験者が多いことが原因とされています。
FP3級(日本FP協会・きんざい)
FP3級の合格率や難易度は、以下のようになっています。
日本FP協会
実施時期 | 実技試験の合格率 | 学科試験の合格率 |
2024年1月 | 86.56% | 83.14% |
2023年9月 | 77.67% | 74.78% |
2023年5月 | 86.83% | 88.25% |
2023年1月 | 88.34% | 85.25% |
参考:日本FP協会 実施試験結果データ(受検者数、合格者数等)
きんざい(金融財政情報研究会)
実施時期 | 実技試験の合格率 | 学科試験の合格率 |
2024年5月 | 47.74% | 52.55% |
2024年1月 | 48.61% | 46.40% |
2023年9月 | 57.87% | 37.19% |
2023年5月 | 59.80% | 54.13% |
FP3級の合格率は40~80%で、国家資格のなかでも難易度の低い資格に分類されます。
実践的な1級・2級と比べ、3級はお金の教養として身につけられる知識レベルです。
主婦や学生、社会人など、育児や仕事をしながらでも資格取得を目指せます。
合格率40~50%の日商簿記3級よりも難易度が低いので、お金に関する資格が欲しい方はまずFP3級を目指すとよいでしょう。
FP試験の合格に必要な勉強時間
FP試験に合格するために必要な勉強時間は、目指す等級によって異なります。
知識ゼロからFP3級を目指すなら、30~100時間ほどが必要です。
1日2時間勉強するとすれば、2〜3か月後の試験を目指すとよいでしょう。
またFP2級では150~300時間、FP1級では450~600時間ほどの勉強時間を確保する必要があります。
上記の時間を1日あたりの勉強時間で割ると、必要な勉強期間が割り出せます。
通勤や家事の合間などのスキマ時間も有効活用しながら、資格取得を目指してください。
FP試験の勉強方法とメリット・デメリット
資格の勉強方法はさまざまですが、人によって向き不向きがあります。
ここでは、FP試験のための勉強方法を解説します。
それぞれの勉強方法のメリット・デメリットも解説するので、参考にしてみてください。
独学
FP試験は、テキストを購入して独学でも勉強が可能です。
資格取得にかかる費用が抑えられるので、リスクを取らずに資格取得を目指せます。
さらに、勉強場所を選ばず自分のペースで進められるため、スキマ時間に少しずつ勉強したい方にぴったりです。
しかし自分の力のみで勉強する必要があるため、モチベーションを保ちにくいのがデメリットといえます。
独学で勉強する際は、SNSなどで同じ資格取得を目指す人や添削してくれる人を見つけるのがおすすめです。
スクール
FP試験の対策をしている、通学制のスクールは多くあります。
一緒に学ぶ仲間がいることで、モチベーションを保ちやすいのがメリットです。
またわからない点はすぐ講師に質問できるため、苦手な分野もしっかりと勉強できるでしょう。
一方でデメリットは、独学や通信に比べて費用が高額になることです。
授業時間を合わせる必要があり、さらに通学に時間を取られることから、忙しい方には不向きといえます。
スクールで勉強する際には、通うのに無理がない場所を選ぶとよいでしょう。
通信講座
FP資格の通信講座は、独学では不安だけれど、通学する時間がない方におすすめです。
送られてくるテキストや動画など、バリエーション豊かな教材で、独学よりもスムーズに勉強できます。
さらに自分のペースで進められるため、忙しい方でも資格取得を目指せるでしょう。
しかし、自ら勉強しなければならないため、独学同様にモチベーションを保つのが難しいのがデメリットです。
また独学よりも費用がかかるなどの面もあるので、自分に合った勉強方法を見極める必要があります。
まとめ
FP資格は、等級によって難易度が大幅に異なります。
初心者の方は、まず難易度の低いFP3級を目指すとよいでしょう。
ビジネスシーンでFP資格を生かしたい場合は、FP2級・1級とステップアップしていくのがおすすめです。
自分に合った勉強方法で、資格取得を目指してみてください。
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