検索順位やCTRを気にした際に「PCとスマホ、どちらの端末の方がいいのか」と、気になったことはありませんか?この記事では、ルームマニアが提供する検索順位チェッカーツール「Advanced Web Ranking」の調査結果をもとに解説します。記事を読み終えると、PCとスマホを比較したCTRの違いが理解できます。
PCとスマホで見るCTRの違いとは
今回、CTRの数値変化を具体的な紹介をするため、2014年7月と2019年4月のデータをもとに解説します。
2014年7月
検索順位結果 | PC | スマホ |
1位 | 25.1% | 32.54% |
2位 | 10.02% | 15.98% |
検索順位が落ちた際のCTR | 60%減 | 51%減 |
上記データから、CTRの高さはPCよりスマホの方が高いと読み取れます。しかし、5年後のデータを見ると大きな変化があります。
2019年4月
検索順位結果 | PC | スマホ |
1位 | 31.19% | 22.44% |
2位 | 15.91% | 14.06% |
検索順位が落ちた際のCTR | 49%減 | 37%減 |
特に1位を見るとPCの方がスマホよりCTRが高くなっています。その反面、2位になると目立った差はありません。
PCとスマホを比較してもCTRに大差がなくなった理由とは
時代の変化とともに、CTRに大差がなくなりつつあります。理由は「モバイルページの質」です。2015年に、Googleがスマホ利用者に向け、検索体験の向上を狙った背景があります。実は、このアップデートこそ、先述した2014年と2019年のデータを紹介した理由になっています。
2015年には、モバイルフレンドリーアップデートがされ、2018年にはモバイルファーストインデックスが実施されました。上記のアップデートがされた結果、スマホのためのSEOが重要視され、レスポンシブデザインの導入が進みました。結果として、スマホの検索体験が向上し、PCと大差がなくなり、同時にCTRの差も近づいたと考えられます。
PCとスマホのCTRは今後も変わらないのか
先ほど紹介したデータの翌年、2020年11月時点の調査結果を見てみましょう。
検索順位結果 | PC | スマホ |
1位 | 34.84% | 31.71% |
2位 | 16.45% | 17.19% |
検索順位が落ちた際のCTR | 53%減 | 46%減 |
データ参照元:Google Organic CTR History(International)- Advanced Web Ranking(2020年11月データ)
上記データから、PCとスマホのCTRに目立った差はありません。1位を見ると、PCの方がスマホよりCTRは高いですが、2位になるとスマホの方が高くなっています。また、検索順位が落ちた際のCTRで見ても、PCよりスマホの方が減少率の低さを読み取れます。
まとめ
Advanced Web Rankingを活用し、各年のCTRの違いを紹介しました。PCとスマホを比較していくと、時代の変化からCTRに大差がなくなっています。今回紹介したのは、あくまで平均値を示したCTRです。PCとスマホにCRTの大差がないと理解できた今、レスポンシブデザインの見直しから始めてみましょう。