SEOでのカニバリゼーションは何を意味するのかわからない、どういった事例があるのか知りたい、そういった悩みはありませんか。
SEO対策をしているとカニバリゼーションについてよく聞きます。
カニバリゼーションについて知っておかないと、SEO対策においてマイナスになったり、良いユーザー体験ができなかったりします。
今回は、カニバリゼーションが起こす影響や見分け方、具体例を紹介するので参考にしてみてください。
SEOのカニバリゼーションとは何か
カニバリゼーションには、共食いの意味があります。
SEOでは、同じサイトにある複数のページが、同じキーワードをターゲットにして読者を奪い合う状態を指します。
仮に、同じサイトが、以下2つの記事を発信しているとしましょう。
- ラーメンが美味しい都道府県はどこ?おすすめの30店舗を紹介!
- 【発表】ラーメン日本一の都道府県!一度は行きたい30店も!
どちらも、ラーメンが美味しい都道府県とおすすめの店舗を紹介する内容です。
そのため、両方とも「ラーメン 美味しい 都道府県」というキーワードで評価されてしまいます。
自分のサイトの記事が複数表示されると、そのページ同士で競争してしまい、検索順位に影響するケースが考えられます。
そのため、同じテーマで記事を作成する際には、カニバリゼーションに注意しなければいけません。
カニバリゼーションで引き起こるSEOの問題
カニバリゼーションは、集客に悪影響を及ぼすなど、SEOにおいてさまざまな問題が考えられます。
特に考えられる4つの問題を紹介していくので、注意してください。
1. SEO評価が分散する
SEOとは、キーワードでの検索結果を上位に表示させる技術です。
同じサイトから似通った内容のページが公開されると、 Googleからの評価が分散してしまいます。
Googleからの評価が分散すると、本来よりも検索順位が落ちてしまいます。
検索順位を保つためにも、意図しないカニバリゼーションには注意しましょう。
2. 狙いのコンテンツが上位表示されなくなる
仮に「ラーメン 美味しい 都道府県」の記事をすでに書いているとして、気づかずにもう1回作ってしまったとしましょう。
本来であれば検索3位に表示されていたとしても、 Googleからの評価が分散するために、上位表示がされにくくなるケースがあります。
検索順位を落とす可能性がある点も、カニバリゼーションで起こりうる問題の1つです。
3. コンバージョンを逃す
コンバージョンとは、Webマーケティングにおいては商品の申し込みや問い合わせの獲得を意味します。
ECサイトでお酒を販売したとして、ユーザーにお酒を購入してもらえる行動が、コンバージョンです。
しかし、カニバリゼーションによって評価が分散して検索順位が落ちると、コンテンツへの流入が減ってしまうケースがありえます。
本来であれば獲得できていたコンバージョンが、カニバリゼーションによって得られなくなるわけです。
4. ユーザーが混乱する
検索順位への悪影響だけではなく、ユーザーにもデメリットがあります。
サイトに来ているユーザーが、同じようなタイトルの記事が2つ存在していると、どちらを読めばいいのかがわからなくなります。
それらの記事で言っている内容が違う場合は、ユーザーからの信頼を失いかねません。
SEOでカニバリゼーションを見抜く方法
カニバリゼーションを見抜くには、以下の3種類の方法があります。
- Googleサーチコンソールを使う
- エイチレフスを使う
- Googleで検索してみる
Googleサーチコンソールを使えば、カニバリゼーションが起きているかどうかのチェックが可能です。
管理画面左の項目にある検索結果を選択して、任意のキーワードを選択すれば、検索結果の一覧が表示されます。
検索順位が安定しないキーワードや、意図せず上位に表示されているキーワードがあれば、優先的にチェックするのがおすすめです。
また、エイチレフスという有料ツールを使えば、サイト内のカニバリゼーションがわかります。
管理画面の「サイトエクスプローラー」から「オーガニックキーワード」を選択して、データをエクスポートしましょう。
専用のスプレッドシートにファイルを入れれば、カニバリゼーションを起こしているURLが表示されます。
SEOのカニバリゼーションの具体例
例えば、「ラーメン おすすめ」で検索して、以下の検索結果が出たとします。
- 検索6位:札幌ラーメンおすすめベスト20!
- 検索7位:札幌市のラーメンランキング!
この2記事が同じWebサイトである場合は、同じキーワードを狙ったコンテンツ同士が評価を奪い合うわけです。
カニバリゼーションは、検索結果に同じサイトのコンテンツが複数表示されている状態です。
検索上位に複数のコンテンツが掲載されていれば、サイト全体のアクセス数が増えるという見方もできます。
ただし、SEO対策での悪影響が大きいので、やはり改善するべきです。
SEOのカニバリゼーションがよく起こる場所
カニバリゼーションが起きるのは、以下の2ヵ所です。
- メタデータ
- 本文
メタデータとは、title要素や見出しを指します。
メタデータが同じキーワードを狙っている場合に、カニバリゼーションがよく起こります。
メタデータを改善すれば修正が可能です。
また、同じサイトの複数のページで、本文の内容が似てしまうケースがあります。
こうなると、ページコンテンツがカニバリゼーションを起こすケースがあります。
内容のカニバリゼーションの場合は、コンテンツ内容を見直さなくてはいけません。
SEOのカニバリゼーションを解決する方法
カニバリゼーションの改善には、以下の3つの方法があります。
- 類似しているページを統合する
- 各ページの主要テーマを強調する
- コンテンツを改善してみる
例えば「札幌市 おすすめ ラーメン」と「札幌市 おいしい ラーメン」の記事があったとします。
アクセス数が「札幌市 おすすめ ラーメン」が多い場合は、「札幌市 おいしい ラーメン」のコンテンツを統合しましょう。
ページ統合は、テーマが一致していて、同じキーワードでカニバリゼーションを起こしている場合に可能です。
それぞれのページのテーマが異なる場合は、それぞれのテーマを強調しましょう。
「北海道 おすすめ ラーメン」が「札幌市 おすすめ ラーメン」の検索結果で上位に来ているとしましょう。
その場合は、北海道の記事内で「札幌市のおすすめラーメン」の記事へのリンクを設置するのがおすすめです。
コンテンツの改善は、アクセス数が同サイトの違うページに移っている場合に有効です。
前に上げた記事が、ユーザーが知りたい内容とコンテンツ内容がずれている可能性があります。
また、新しい記事が別のキーワードのユーザーニーズに応えている可能性も考えられます。
この場合は、本来の対策キーワードのコンテンツを、検索ニーズをくみ取れる内容に変えましょう。
まとめ
カニバリゼーションは、同じサイトの複数の記事が、読者を奪い合っている状態です。
カニバリゼーションによってSEO評価が分散して検索順位が落ちたり、ユーザーが混乱したりするケースが考えられます。
ページの統合やそれぞれのページのテーマの協調、コンテンツ内容を変えるのが、改善方法です。
もしカニバリゼーションの自力解決が難しいのであれば、記事作成センターにお任せください。